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精油-②”レモン精油”について~記憶力アップに~

第2回目は、“レモン精油”について。

レモンというとみなさまはどんな香りを思い浮かべますか?

日常料理で使う爽やかで酸味のある香り、また夏を思い出すお気に入りの柑橘系の香水を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

レモン精油は、香水のトップノートや化粧品・ヘアケア製品に使われており、セルフケアでも様々な使い方があります。

ここでは、レモンの精油を使った日常のライフスタイルに取り入れやすい使用方法をご紹介していきます。

INDEX
1. レモンの歴史
2. レモンの香りの特徴は?
3. レモン精油の用途・成分の特徴は?
4. 肌への効果は?
5. からだへの効果は?
6. こころへの効果は?
7. その他の効果
8. レモン精油の光毒性とは?
9. まとめ


1.レモンの歴史
柑橘類で一番有名なレモンですが、起源は4000年前に遡り、原産地はヒマラヤ地方、紀元200年ごろにはイスラエルに伝わりました。


レモンには色々な種類があり、主な品種はリスボン、ユーレカ、ビアフランカになります。日本では広島の瀬戸内レモンが有名で、リスボン、ビアフランカの改良品種を育てています。

 

2.レモンの香りの特徴は?
スッキリしたフレッシュな酸味のある香りです。レモンの中でもシチリア産レモンは、香水のトップノートでお馴染みの香りです。また国産の瀬戸内レモンは、酸味が少なく、香りがやわらかくマイルドでおすすめです。

3.レモン精油の用途・成分の特徴は?
主に化粧品、香水のトップノート、ヘアケア製品に使われています。主な成分はリモネン、ピネン、テルピネンになります。

●リモネン:柑橘類に含まれる代表的な成分であり、レモン、スイートオレンジ、グレープフルーツなどに含まれる成分です。肌の炎症を抑える作用、食欲を抑える作用、ストレスを軽減する作用、消化を補う作用が期待できます。

●ピネン:レモン以外にクミン、ネロリ、ベルガモットといった植物の精油に含まれる成分です。不安感やストレス緩和、リフレッシュしたい時、また呼吸器の不調を助ける作用、消化を助ける作用、抗酸化作用、抗炎症作用、組織再生作用に期待ができます。また、抗菌、抗ウィルスにも期待ができます。

●テルピネン: レモン以外に、コリアンダー、クミン、ティーツリーなどに含まれる成分です。不安感、ストレス緩和、抗炎症作用、神経作用にも効果が期待できます。

4.肌への効果は?
血行をよくすることで肌の細胞の新陳代謝を活性化して肌に明るさやみずみずしさを与えます。また、皮脂の分泌を抑えて肌のベタつきや、ニキビなどの肌トラブルの予防、改善に期待ができます。
使用法:ホホバオイル、グレープシードオイル、椿オイルなどといったキャリアオイルに1%を目安に希釈し(例:10mlのキャリアオイルで0.1ml。アロマ瓶1滴0.05mlで計算しているので2滴)、洗顔後のお肌に優しくマッサージします。

5.からだへの効果は?
レモン精油は吐き気を抑え、消化の助けに効果を発揮し、下肢静脈瘤やセルライトのマッサージに多く用いられています。
使用法:ホホバオイル、グレープシードオイル、椿オイルなどといったキャリアオイルに1%を目安に希釈し(例:10mlのキャリアオイルで0.1ml。アロマ瓶1滴0.05mlで計算しているので2滴)、お腹を優しくマッサージします。

6.こころへの効果は?
不安感、落ち込みに効果を発揮する一方、記憶力アップにも使える優れた精油です。実際認知症改善の現場で使用されていると報告されています。
使用法:アロマディフューザーに数滴垂らして精油をお部屋で香らせます。またはティッシュに数滴、洗面器にお湯をはり数滴垂らして、鼻から吸って芳香浴します。

朝の目覚めには、ローズマリーとのブレンドが効果を感じていただきやすいです。レモン1:ローズマリー2の割合で、アロマディフューザーや洗面器に数滴垂らし、芳香浴がおすすめです。

7.その他の効果
お部屋の抗菌、消臭効果を発揮します。
使用法:アロマディフューザーに数滴垂らして精油をお部屋で香らせます。レモンとティーツリー、ユーカリ、日本の精油がお好きな方には薄荷、ひのきやひばなどと1:1でブレンドしたものもおすすめです。

8.レモン精油の光毒性とは?
レモン精油には、紫外線に当たると炎症やシミになる成分フロクマリンを含んでいますが、化粧品、ヘアケア製品、香水など製品では《フロクマリンフリー(FCF)》のものを使用しています。

レモン精油のご使用は、日に当たる時は、炎症やシミを避けるためにお控えいただき、フロクマリンを除いた《フロクマリンフリー(FCF)》のものをおすすめします。

9.まとめ
レモン精油は血行促進や、ニキビに効果が期待できるだけでなく、消化にも働きかけ、不安感の軽減、記憶力アップにも効果を発揮するといった様々なシーンでお使いいただける使いやすい精油になります。

肌へのご使用の際には、シミ・しわの原因となるフロクマリンを取り除いた《フロクマリンフリー(FCF)》のものをおすすめします。

爽やかな“レモン精油”。様々な効果が期待できますので、日々のケアに取り入れていただければと思います。

最後になりましたが、以下がレモン精油のデータになりますので、参考になさってください。

②レモン(lemon)
科名 ミカン科
学名 Citrus lemon
主な産地 イタリア スペイン アメリカ ボルトガル チリ
主な抽出部位 果皮
抽出方法 圧搾法、水蒸気蒸留法

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