精油-③ “グレープフルーツ精油” について~スリミングに~
第3回目は、“グレープフルーツ精油”について。
グレープフルーツの香りというとみなさまはどのような香りを思い浮かべますか?
グレープフルーツをカットする時に香る、あの何とも言えない苦みのある甘酸っぱい香り、またお好きな香水のあの香りを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
グレープフルーツ精油は、香水のトップノートや化粧品・ヘアケア製品に使われており、セルフケアでも様々な使い方があります。
ここでは、グレープフルーツ精油を使った日常のライフスタイルに取り入れやすい使用方法をご紹介していきます。
INDEX
1.グレープフルーツの歴史
2.グレープフルーツの香りの特徴は?
3.グレープフルーツ精油の用途・成分の特徴は?
4.肌への効果は?
5.からだへの効果は?
6.こころへの効果は?
7.その他の効果
8.グレープフルーツ精油の光毒性とは?
9.まとめ
1.グレープフルーツの歴史
ジュースでおなじみのグレープフルーツですが、18世紀に西インド諸島のバルバドス地方で誕生しました。グレープフルーツはスイートオレンジとポメロ(和名ブンタン)の交配合種になります。
2.グレープフルーツの香りの特徴は?
柑橘系の甘酸っぱさと、苦みとが混じったウッデイで爽やかな香りになります。ちょうどグレープフルーツをカットした時のあの香りがそのまま凝縮されたイメージです。酸味と苦みがお好きな方におすすめです。
3.グレープフルーツ精油の用途・成分の特徴は?
主に化粧品、香水のトップノート、ヘアケア製品に使われています。主な成分はリモネン、β-ミルセン、α-ピネンになります。
●リモネン:柑橘類に含まれる代表的な成分であり、グレープフルーツ、レモン、スイートオレンジなどに含まれる成分です。肌の炎症を抑える作用、食欲を抑える作用、ストレスを軽減する作用、消化を補う作用が期待できます。
●β-ミルセン:グレープフルーツ以外にローズマリー、ジュニパー、フランキンセンスといった精油に含まれる成分です。鎮痛作用やリラックス効果、肌の抗酸化効果などが期待できます。
●α-ピネン: グレープフルーツ以外に、ヒノキ、サイプレス、パイン、マンダリンなどに含まれる成分です。森林浴効果、強壮作用、血行促進、うっ滞除去作用、抗菌作用、免疫向上作用にも効果が期待できます。
4.肌への効果は?
皮脂分泌を抑え、ニキビや吹き出物を防ぐ効果があります。また、消臭、抗菌によるデオドラント作用があり、体臭予防にもおすすめです。夏やスポーツの後など、汗をかいたときなどに役立つ精油です。
使用法:ホホバオイル、グレープシードオイル、椿オイルなどといったキャリアオイルに1%を目安に希釈し(例:10mlのキャリアオイルで0.1ml。アロマ瓶1滴0.05mlで計算しているので2滴)、洗顔後のお肌を優しくマッサージします。
5.からだへの効果は?
グレープフルーツ精油は食欲を抑える効果があり、ヌートカンという脂肪燃焼成分が含まれていますので、ダイエットやスリミングのマッサージに多く用いられています。
使用法:ホホバオイル、グレープシードオイル、椿オイルなどといったキャリアオイルに1%を目安に希釈し(例:10mlのキャリアオイルで0.1ml。アロマ瓶1滴0.05mlで計算しているので2滴)、お腹や気になるところを優しくマッサージします。
6.こころへの効果は?
グレープフルーツ精油は気分を明るくし、不安感や落ち込みを軽減するのに効果が期待できます。
使用法:ティッシュやアロマディフューザーに数滴垂らして、ゆっくりと吸入します。グレープフルーツとブラックペッパーとの1:1のブレンドがおすすめです。
7.その他の効果
お部屋の抗菌、消臭効果を発揮します。
使用法:アロマディフューザーに数滴垂らして精油をお部屋で香らせます。グレープフルーツだけでも良いですし、ティーツリーやユーカリ、ひのきなどと1対1でブレンドしたものもおすすめです。
8.グレープフルーツ精油の光毒性とは?
グレープフルーツの精油には、紫外線に当たると炎症やシミになる成分フロクマリンを含んでいますが、化粧品、ヘアケア製品、香水など製品では《フロクマリンフリー(FCF)》のものを使用しています。
ご使用時日に当たる時は、炎症やシミを避けるためにお控えいただき、フロクマリンを除いた《フロクマリンフリー(FCF)》のものをおすすめします。
9.まとめ
グレープフルーツは血行促進や、ニキビに効果が期待できるだけでなく、不安感の軽減、食欲を抑え、スリミングにも効果を発揮するといった様々なシーンでお使いいただける精油になります。
肌へのご使用の際には、シミ・しわの原因となるフロクマリンを取り除いた《フロクマリンフリー》のものをおすすめします。
そんな素晴らしい“グレープフルーツ精油”、様々な効果が期待できますので、日々のケアに取り入れていただければと思います。
最後になりましたが、以下がグレープフルーツの精油のデータになりますので、参考になさってください。
③グレープフルーツ(grapefruit)
科名 ミカン科
学名 Citrus paradisi
主な産地 中国 ヴェトナム アメリカ イスラエル メキシコ
主な抽出部位 果皮
抽出方法 圧搾法、水蒸気蒸留法