精油-① “ベルガモット精油” について~リフレッシュ・リラックスに~
第1回目は、“ベルガモット精油“について。
“ベルガモット”というと紅茶のアールグレイの香り付けを連想される方が多いと思います。
また、お気に入りの香水を連想される方もいらっしゃるかもしれません。男女問わず香水の最初に香るトップノートとしてよく用いられている香りです。
グリーン様の優しい、少し酸味のある甘い香りを持つベルガモット。
柑橘系の香りの中でも上品で柔らかく、ジェンダーフリーで、年代を問わず人気のある香りです。
そんな“ベルガモット精油”ですが、化粧品やヘアケア製品に使用されており、セルフケアでも様々な使い方があります。
ここでは、ベルガモット精油を使った、日常のライフスタイルに取り入れやすい使用方法をご紹介していきます。
INDEX
1.ベルガモットの歴史
2.ベルガモットの香りの特徴は?
3.ベルガモット精油の用途・成分の特徴は?
4.肌への効果は?
5.からだへの効果は?
6.こころへの効果は?
7.ベルガモット精油の光毒性とは?
8.まとめ
ベルガモットは柑橘類に分類され、紅茶のアールグレイの香り付けで有名ですが、グリーン様の“スッー”とした酸味のあるやわらかな香りが特徴です。
1.ベルガモットの歴史
その後18世紀になると、ドイツのコローニュ(ケルン)において、イタリア人ジョバンニ・ファリナがベルガモットを使って初めて“オーデコロン”(ケルンの水)を作り、ベルガモットの香りはヨーロッパに瞬く間に広がりました。これが香水の中でも一番香り立ちが軽い“オーデコロン”の名称の起源となります。
2.ベルガモットの香りの特徴は?
柑橘系の精油では珍しく“リフレッシュ”、“リラックス”どちらにもお使いいただけます。男性、女性、お子様からご年配の方まで年齢を問わず愛される香りです。
3.ベルガモット精油の用途・成分の特徴は?
主に化粧品、香水のトップノート、ヘアケア製品に使われています。主な成分はリモネン、リナリルアセテート、リナロールになります。●リモネン:柑橘類に含まれる代表的な成分で、レモン、スイートオレンジ、グレープフルーツなどに含まれる成分です。肌の炎症を抑える作用、食欲を抑える作用、ストレスを軽減する作用、消化を補う作用が期待できます。
●リナリルアセテート:ベルガモットの他にクラリセージ、ラベンダー、ビターオレンジの枝葉から採れるプチグレイン、ビターオレンジの花から採れるネロリにも含まれている成分です。肌の炎症を抑える作用、酸化を抑える作用が期待できます。
●リナロール:ベルガモットの他にローズウッド、ローリエなどに含まれており、抗菌作用、抗ウイルス作用、ストレスや不安感を抑える作用が期待できます。
4. 肌への効果は?
便秘やストレスによるお肌の炎症を抑え、ニキビなどのトラブル、脂性肌の解消に効果が期待できる精油です。●使用法:ホホバオイルやグレープシードオイル、椿オイルなどといったキャリアオイルに1%を目安に希釈し(例:10mlのキャリアオイルで0.1ml。アロマ瓶1滴0.05mlで計算しているので2滴)、洗顔後のお肌に優しくマッサージします。
5. からだへの効果は?
消化を促進する効果が期待できますので、食後やお風呂上りのセルフケアでのマッサージが効果的です。●使用法:ホホバオイルやグレープシード、椿オイルといったベースとなるキャリアオイルに1%を目安に希釈し、お腹を優しくマッサージします。
6. こころへの効果は?
イライラや不安感を抑えリラックスに導き、また気分の落ち込みには気分を上げて明るくする効果が期待できます。自律神経の調整にも働きます。●使用法:アロマディフューザーに数滴垂らして精油をお部屋で香らせます。またはティッシュに数滴、洗面器にお湯をはり数滴垂らして、鼻から吸って芳香浴します。
おすすめのブレンド
①リフレッシュ ベルガモットとオレンジまたはグレープフルーツと1:1
②気分の高揚 ベルガモットとイランイランを1:1
③リラックス ベルガモットとラベンダーを1:1
7.ベルガモット精油の光毒性とは?
ご使用時に日に当たる際には、炎症やシミを避けるためにお控えいただき、ペルガプテンを取り除いた《ベルガプテンフリー(FCF)》のものをおすすめします。
8.まとめ
ベルガモット精油はグリーン様の爽やかさとフローラル様のやさしさを感じられる香りで、男女、年代を問わず、また季節を問わず一年中お使いいただける精油です。また、柑橘系の中でもリラックスしたいとき、リフレッシュしたいときどちらにもご使用いただける使いやすい精油になります。
肌へのご使用の際には、シミ・しわの原因となるフロクマリンを取り除いた《ベルガプテンフリー(FCF)》のものをおすすめします。
爽やかで上品な“ベルガモット精油”。様々な効果が期待できますので、日々のケアに取り入れていただければと思います。
最後になりましたが、以下がベルガモット精油のデータになりますので、参考になさってください。
① ベルガモット(bergamot)
別名 ベルガモットオレンジ
科名 ミカン科
学名 Citrus bergamia
主な産地 イタリア モロッコ チュニジア
主な抽出部位 果皮
主な抽出方法 水蒸気蒸留法、圧搾法