第2回 Itoguchiモイストクリーム 毎日のスキンケアがそのまま日焼け止めに
*INDEX*
Ⅰ.みどりまゆシルクは紫外線カット力があります。それならば!・・・Ⅱ.保湿クリームでありながら、同時に日焼け止め効果を
3/1にデビューした「シルク仕込みスキンケア」シリーズ。おかげさまで皆さまからご好評をいただいております。
今回は4製品の中から、モイストクリームについてご紹介したいと思います。この製品は「日焼け止め」ではなく、「保湿クリーム」という分類になっておりますが、SPF17、PA+++と表記している少し不思議な製品です。
Ⅰ.みどりまゆシルクは紫外線カット力があります。それならば!・・・
“シルクが紫外線を防ぐ“ということは、古くから言われてきました。シルクはタンパク質で構成されていますから、シルク素材の衣類を着用していると、紫外線がお肌に届く前にシルクが吸収してくれることはさまざまな研究で報告されています。
さらに、絹生活研究所が生産している「みどりまゆ」は、一般的な白繭よりも紫外線をカットする力が強く、白繭が紫外線B波だけをカットする一方、「みどりまゆ」はA波もB波も両方カットします(当社生産品との比較)。
化粧品用の原料として、「みどりまゆ」から加水分解セリシン、加水分解フィブロインという2種類のシルク原料を抽出できるのですが、その原料の状態でも、紫外線を防ぐ力が高いことがわかっており、その特性を生かして、UVミルクローションやUVスプレーを製品化してきました。
参考)原料としてのみどりまゆ 第1回「紫外線に対してはどうなんでしょう?」
日焼け止め製品を作る場合、塗りやすさと、より高い紫外線カット効果を求めて、紫外線散乱剤、紫外線吸収剤といった、紫外線カット材を加えて製造します。当社では敏感肌の方を考慮し、紫外線散乱剤(酸化チタン、酸化亜鉛など)を配合しています。石けんでオフできることや、お子様にもご使用可能なことで好評をいただいておりますが、日焼け止め製品はスキンケアでありながらメイク用品に近く、夜のお風呂や洗顔でオフすることをお勧めしております。ですが、一日家で過ごす日や、短時間のお出かけなど、そのために日焼け止めを塗るのは面倒だと感じている方も多いのではないでしょうか。
Ⅱ.保湿クリームでありながら、同時に日焼け止め効果を
前述の通り、シルクには紫外線カット効果があることが当社の試験でも証明されていますが、あくまでも原料レベルのお話です。化粧品にするために、塗りやすさや防腐などを考え、さまざまな成分と組み合わせて検討します。そのため、シルクそのものの紫外線カット効果はかなり減少しているだろう、むしろほぼゼロだろう…と考えられてきました。
3/1に発売開始した「シルク仕込みスキンケア」シリーズはシルクを贅沢に配合したシリーズですが、特にモイストクリームは過去最高レベルに高配合しました。当社従来品の中では断トツであり、クリームとして成り立つ限界ギリギリの量です。そこで、開発チームはふと思い浮かびました。
“これだけ高配合なら、少しぐらい紫外線カット効果があるのでは?”
製品として紫外線カットを表示するためには、実際にヒトの肌でSPF/PA試験が必要ですが、時間がかかる上に高額です。そこまでする必要があるのか?と社内でも長時間協議しましたが、もしかしたら一桁でもいいのでSPFの数値が出るかも、とスタッフ皆の心の中は好奇心でいっぱいでしたので、試験をしてみることになりました。その結果SPF17、PA+++という想像以上の良い数値を得ることができ、スタッフ一同大喜びでした。
このぐらいの数値があれば、家の中で窓から差し込む程度の日光や、近所のコンビニまでの散歩など、軽い紫外線であれば防げそうです。あくまでも保湿クリームなのに、同時に紫外線カットができ、あえてオフする必要もない、そんな理想のクリームとなりました。
容器にもこだわり、プッシュ式ですので衛生的に適量を取り出すことができ、お子様にもお使いいただきやすくなっています。毎日のスキンケアがそのまま日焼け止めになる、そんなItoguchiモイストクリームをぜひお試しください。
また、このクリームには開発秘話がまだまだあるのですが、それはまた別の機会に。
【Itoguchi みどりまゆ モイストクリーム(保湿クリーム)】 ¥5,500(税込)SPF17 PA+++
詰め替えも簡単!
カートリッジタイプのリフィルなので衛生的に取り換え可能です。