第1回 Itoguchiのはじまり

 

1.豪雪がはぐくむ良質な 天然シルク



Itoguchi が生まれた 新潟県十日町市は、日本屈指の豪雪地帯。


書籍「北越雪譜」の中にこんな一説があります。
-雪中に糸となし、雪中に織り、雪水に洒ぎ、雪上に晒す。雪ありて縮あり-

雪国の湿潤な気候風土は絹織物に向いていて、十日町は「着物のまち」として知られ、日本第2位の着物の産地です。

 



日本の伝統工芸品にも指定されている「十日町絣」や「十日町ちぢみ」など、光沢感と風合いが美しい十日町シルクをご存じの方も多いでしょう。
また、シルクの原料となる繭を生産する養蚕業もかつては盛んで、素晴らしい生糸を生産してきた歴史と文化があります

 



2.シルク化粧品づくりの起源



そんな十日町では、身近にあるシルクを使った化粧品を手づくりする姿が日常的にありました。というのも、シルク産業に関わる職人の手肌が美しかったから。

日々のくらしのなかで「シルクは肌や髪を美しくする」というシルクに秘められた可能性をわたし達は知っていたのです。



3.シルク産業を救いたい という想い



かつては日本の主要産業の一つであった「絹の輸出」
今では他国に技術が移転し、日本の絹糸生産は風前の灯火になっています。

それは養蚕業が、とても繊細でナイーブなものだから。

シルクのもととなる蚕は 人の手で世話をする、とても繊細な生き物です。
季節の変化に弱く、生産時期は春〜秋のみ。
ウイルス性の病気にも弱く、感染が広がるとすぐに全滅してしまいます。
そのため、従来の方法では年間を通しての大規模生産は難しいという課題がありました。

それでも、シルクの秘められた可能性を信じ、わたし達は自社で「無菌人工給餌周年養蚕」(むきんじんこうきゅうじしゅうねんようさん)にチャレンジしました。

35年もの歳月をかけて完成された無菌養蚕システムと、3年間にわたる悪戦苦闘の日々を経て、専門家の方々のご協力をいただいた末に、めぐり会ったのがみどりまゆです。

シルクの可能性を知っていた わたし達が みどりまゆと出会い、
化粧品づくりを始めたのは、とても自然な流れでした。




Itoguchiのコンセプト成分「みどりまゆシルク」。

みどりまゆ にはどんな可能性があるのか。
次回の投稿でご紹介します。

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